竣工 | : | 1992年 |
所在地 | : | 長野県南佐久 |
用途 | : | 別荘 |
構造 | : | 木造一部鉄筋コンクリート造 |
規模 | : | 地上2階 |
面積 | : | 敷地面積 826.2m² 延床面積 143.4m² |
敷地条件 | : | 無指定地域 |
家族構成 | : | 夫婦 |
構造設計 | : | 井上建築構造設計室 |
設備設計 | : | アウス企画設計事務所 |
掲載雑誌 | : | 新建築・住宅特集 1993年12月号 建築文化 1993年12月号 建築文化 1994年5月号 |
東京で共に働く夫婦が、週末に大勢の友と共に飲み語り合うための、ウィークエンドハウスとしての建築である。
敷地は小淵沢から小諸に向かう小海線の、JR最高地点をやや過ぎた線路際に位置していた。2両連結の高山列車、線路際の三角標、風に揺れる一面の下草、澄み切った空気、真黒な夜と降るような星空。こういった環境条件は容易にわれわれを『銀河鉄道』へと直結させた。この建築の外貌は銀河ステーションとして構想されており、線路に沿って長く伸びたデッキはそのプラットフォームとして想定されている。凍結深度が深いために出た多量の残土は建物に沿わせて斜面上に盛り、この小さな住宅が風に揺れる下草の上に浮かぶように立ってくれることを期待して、敷地全面に牧草を、斜面にはクローバーを播種している。