高幡不動の住宅



竣工:1996年
所在地:東京都日野市
用途:専用住宅
構造:木造
規模:地下1階地上2階
面積:敷地面積 238.0m²
延床面積 146.6m²
敷地条件:第1種住居専用地域
家族構成:夫婦+子供2人
構造設計:井上建築構造設計室
担当:石川 淳
掲載雑誌:GA Houses No.49
GA Houses No.73
新建築・住宅特集 1996年8月号
JA No.24

敷地は、多摩川に向けて緩やかに落ちていく、北下がりの傾斜地に造られた大規模な段状造成地の一画にある。地盤面は北側道路より3mほど高く、南側隣地より2mほど低い。車好きの主人のために、2台駐車可能な車庫と入口を地階(北側道路レベル)に設け、夫婦と二人の子供が住む住居部分を地上階に上げている。地上階の平面は、敷地を南北にほぼ3等分割してこれらを3つの庭とみなし、具体的な諸機能を担った領域を庭に沿わせて南北に走らせるといった形で構成している。
3つの庭のうち、中央のものは室内である.広間ととりあえず名付けられたこの庭の西側端部に、家族が集まる拠り所になるような場所を設定し、ここと棒状部分の場所群とをつなぐ場所として、いわば廊下が肥大化したようなものとして、この「内の庭」は捉えられている。