竣工 | : | 1995年 |
所在地 | : | 東京都江東区 |
用途 | : | 専用住宅+仕事場 |
構造 | : | 木造 |
規模 | : | 地上3階 |
面積 | : | 敷地面積 58.0m² 延床面積 110.0m² |
敷地条件 | : | 第2種住居専用地域 |
家族構成 | : | 夫婦+子供2人 |
構造設計 | : | 井上建築構造設計室 |
担当 | : | 柏木穂波 |
掲載雑誌 | : | GA Japan No.19 新建築・住宅特集 1996年3月号 |
非常に細かく分割された、江戸川沿いにある住宅地の一画にこの敷地はある。
日が当たらず、いつも湿気っているような北側に、実際は規定通りの幅を持たない二項道路分のアキがあるだけで(その道路の北には密集した住居群がまたずっと続いている)、東西南には隣家が切迫しており、南側隣家の軒先は正に境界線上にあるといった状況で、都市における住環境の、極端ではあるがひとつの典型的な例を示しているようなところである。
施主は、以前からこの地に住んで縫製業を営んでいる夫婦と社会人になった長女の3人の家族。われわれの目論見は、この場所に、小さな「光のダム」を創ることで、近隣家屋の間から入ってくる光を取込んで蓄え、光の流路を想定してそれに乗せて光を流し、最終的に玄関先から北側の道路に向けて放流しようというものである。